第26話 種

「アーモンドというと……」


ふと、A子はある事を思い出す。


「アーモンドチョコを土に埋めてアーモンドチョコの木を生やそうとした、なんてバカな子みたいな事した人って本当にいるんでしょうか」

「…」

「何故黙るかご主人様」

「そ、それは、だ、誰もが通る道じゃないのか!」

「全然」


A子は鼻で笑った。


「子供はバカだから、直ぐ即物的な行動に走っても仕方ないんだよ」

「流石にアーモンドは無いわー」


ケラケラ笑うA子。ご主人様はそんなA子を苦々しく睨み付ける。


「他にもあるだろ、ピーナッツを柿の種と思い込んで土に埋めるとか」


するとA子はぎくっ、として笑いをやめる。


「そっちかいぃっ!」

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