【春の雨】
「ご一緒してもいいですか?」
雨音でかき消えてしまいそうなほどに、静かで優しい声だった。おとなのおとこのひと。
なんにも言えずに頷いて、沈黙を纏いながらふたり、雨宿りをする。
お礼に、と差し出された薄荷キャンディーが、涼やかなこの人みたいだなって思った。
わたしがおとなになる頃には消えてしまうだろう思い出は、口の中の爽やかな甘味そのものだった。
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