思春期の頃、誰もが感じたはずの特有の感情を個性的な登場人物達がぶち壊してくれる爽快感。シリアスな部分とコミカルな部分が交差し、読み手を飽きさせない。繊細で丁寧な描写は、あたかも自分が学生の頃に戻ったかのように教室の香りや下校途中の外気の香りを思い出させる。素敵な作品を書かれる作家さんなので、これからも頑張って欲しいです。応援しています。
この作品が唯一無二の感性で埋め尽くされていることは間違いない。ただ、あまりに個性的すぎて、世界を覗こうとするたびに跳ね返されてしまう。作者と同レベルの極めて高い感性がなければ理解不能な部分が多い。正…続きを読む
読んでいて痛みを感じるような小説は久しぶりでした。文章の世界観に耽美的なものを感じて、心を奪われます。ゼロ年代の雰囲気を感じつつも、最先端な気分を味わえる作品です。
他の追随を許さない独創的かつ圧倒的な文章力、その筆致から繰り出されるダークファンタジーのような青春物語の鮮やかさに惚れました。世界が醜いか美しいかは人それぞれの心の有り様によって決まるのだと思わ…続きを読む
ラブコメ?青春ミステリ?ダーク小説?一つの枠にとどめることはできない、まさに新境地とも言える作品だと思う。大賞取った事のある方らしいが、やはり、それだけの事はあるな、と思わせてくれた。…続きを読む
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