第10話 そして、究極にして史上最悪の惨劇はここに始まった・・・
「一番愛用した者への因果逆転の永続効果?一体どう言う効果なんだろう?」
「い・・・因果逆転効果ですか?!」
巫女の後ろに居た男性の一人がその言葉に反応する。
彼の説明によると、原因は結果よりも先行するというだけの原則を逆転させる効果があると言う事だ。
つまり原因の前に結果が訪れると言う事になる。
これは英語を訳す時に勘違いを起こす例を挙げると分かりやすいと思う。
例えば、風邪をひいたから学校を休んだ。
これが逆転すると、学校を休んだから風邪をひいた。
と言う事になる。
休んだ日は2日で風邪を引いたのは1日と言えば分かると思うが未来が過去に影響するのである。
つまり刀にこれが付与されれば斬ると言う行為が行われる前に対象が斬れてしまうのである。
故に回避は不可能、結果が先に現われ原因が後から付いてくるのである。
そして、これが武器に付与されるのなら問題は無いのだが今回エンチャントによって付けられた効果は・・・
その武器を一番愛用した者への因果逆転の永続効果である。
つまり、リュータの持っていた短剣の効果でリュータは常に因果が逆転するのである。
すなわち・・・
「いやぁあああん!」
巫女さんの感じている声が響いたのと同時にライムの全身が一気に青から白に変わった。
リュータは知らなかったのだがスライム人族は基本青色の体をしており性行為によって中に精を吐き出されると体内に吸収しその体を青から白色へと変えていくのである。
青→水色→白 と変化すると最後に受精を完了し子を宿すのである。
そして、リュータの周りで次々に人々が男女関わらず絶頂したりして倒れていく・・・
リュータは一体何が起こっているのか分からず慌てて外に飛び出した。
これが悲劇の始まりであった・・・
短剣の能力「一番愛用した者への因果逆転の永続効果」によりリュータの行動できる範囲で視界に入った人物は男女関係なくファっキュンされて漏れなく中出しされた後と言う事態に陥るのだった。
性行為と言う原因が発生せず子作りが完了すると言えば分かると思うが次々に犯された後の状態になって倒れていく人達。
唯一の救いは原因に付いては結果の後についてくる期限が設けられていなかったと言う事である。
これにより一定期間リュータと性行為を行う事が出来ない者は結果が消滅すると言う過去改変レベルの奇跡が発生するのだがこの時のリュータはその事をまだ知らなかった。
結果、まんぐり返CITYの女性の約半数の450人が想像妊娠と同じような状態に陥り男性の約75%の750人が掘られた後の経験をすると言うとんでもない事態に陥るのであった。
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