第3話 冒険を始めよう2

さてさて、そんなこんなでやって来ました冒険者ギルド!!始まりの街の中心部、つまり一等地に建ってた訳ですね!!

……ええ、プレイヤーがログインして最初に現れる石碑の目の前でしたよ。気にしてなんかないですとも、ええ、ちっとも。

……よく見れば、剣と盾の紋章なんていう、いかにも!!な看板下げてました。気付かなくてごめんなさい、うぅ。だって、舞い上がってたんです!!

言い訳はここら辺にしておいて、早速ギルドに入ってみましょう!!さっきから入り口で棒立ちの私を、他のプレイヤーさん達がチラチラみてくるし…。


ギルドの中は、イメージ通りな感じでした。広めの受付に美人さんが並んでます!!そして、端の買い取りカウンター(?)には、強面のオジサンが腕を組んで座ってました。そして、私からみて右の壁面には、大きなボードが……。きっとアレが依頼掲示板ですね!!沢山のプレイヤーが群がってます。

それをサラッとスルーして受付へ。一番活発そうな子の所に行こう。美人さんに見つめられるのは怖いからね!!

「…あ、あの~」

「いらっしゃいませ、冒険者ギルドへようこそ!!ご依頼ですか、登録ですか?」

「あ、登録をお願いします…」

「では、こちらに貴方様の氏名と職業、スキルを書いて下さい。スキルは任意ですので、書きたくない場合は、結構ですよ!!」

思った通り、ハキハキ喋る女の子だった。

「では、これで…」

「はい、ありがとうございます。…アリア様ですね。登録の完了まで今しばらくお待ちください。……登録完了しました。此方がアリア様の冒険者タグになります。これを通して、依頼の受諾や完了手続きを行いますので、なくさないようご注意を!!」

「はい、気を付けます!!」

「よろしくお願いしますね。さて、冒険者ギルドについて説明は必要ですか?」

「ええっと…何か知っておいた方が、良い事ってありますか?」

「そうですねぇ~、あ、ギルドのランクを上げておくと良いことがありますよ!!ランクは依頼成功数によって上昇していきます。上のランクの方が、より良い報酬が入手できますね。後は、高ランカーに限り、特定の情報が開示されます。」

「へぇ~、情報が手に入れられるんだ。頑張って上げてみようかな!!」

「はい、その意気です!!そんなアリア様にオススメの依頼はこれですね。」

「ええと、薬草採取、ですか?」

「はい、これは冒険者ギルドからの常駐依頼ですね。現在冒険者の急激な増加により、ぽポーションの原料である薬草が枯渇しています。薬草は、この街周辺のエリアに自生してるので、それを採取してきて下さいね。」

「なるほど…分かりました。この依頼受けます!!」

「ありがとうございます。……依頼受諾手続きが完了しました。それでは、良き冒険を!! 

「はい、行ってきます!!」

私は、意気揚々とギルドから冒険へと出発した。



「………あ、ギルドでチュートリアル受けてこないと!!」

冒険に出て、3秒でギルドにトンボ返りしたのは余談である。……余談ったら、余談なんだからね!!

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