第23話 神々

俺はオオカミと戦い、「あの方」は堕天使シルファーのシル子を呼び出した頃。なにやら神々のいる天界が騒がしかった。


「正義の使いさまとは、いったい何者なんだ!?」

「ただの小悪魔でしょう。」


ただの小悪魔です。


「それにしても、これだけ神々のことを褒められるとうれしい。」

「それに数々の奇跡も、まさに神の行いだ!」


正義の使いさまこと、小悪魔のデビちゃんは、「あの方」だけでなく、天界の神々にもモテモテなのだった。


「どうします? 神、認定! しますか?」

「それは、まずいな。だって、小悪魔だぞ?」

「じゃあ、小悪魔に小天使に転職してもらうのは、いかがでしょうか?」

「それがいい。それなら、天界も受け入れが可能だ。」


神々も体裁やプライドがあり、けったいなルールがあるみたいだ。


「大変です!?」

「どうした!?」

「魔界から堕天使のシル子が、正義の使いに向かって、急接近しています!?」

「なに!? 汁子!?」


神々は、堕天使が正義の使いに向かっていると驚く。


「お汁粉は、寒い冬にはおいしいね。」

「あんみつもおいしいですよ。」

「違うでしょ!?」


改めて、もう一度。


「汁子!? なんて、いやらしい響きなんだ!?」

「うちの天使にも、ウリ子っていうのがいますけど?」

「いいかげんにしろ!」

「失礼しました。」


気を取り直して、本編に戻る。


「誰か、下界に行って、正義の使いを助ける者はおらか?」

「はい! はい!」

「う・・・。」


たくさんの天使が、シル子に会いたくて立候補する。


「私が行きましょう。」


1人の神が一歩前に出る。


「おお、デウス。そなたが行ってくれれば安心だ。」

「はい。私には、デウス・エクス・マキナがあるので、お任せください。」


機械仕掛けの神デウスが下界に赴く。デウス・エクス・マキナとは、機械仕掛けから出てくる神という意味である。おそらく、神ガチャである。


「行け! デウスよ! 正義の使いを守るのだ!」

「はい。かしこまりました。」


こうしてデウ子も、魔界の「あの方」が派遣した堕天使シル子同様、正義の使いさまのデビちゃんを目指して、下界に降りるのであった。


つづく。


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