第76話 臆病者からの解放
いつだってそこにいたのは
くだらない幻で
実体は怯えたまま
心を陰に隠す
そうただの臆病者さ
くだらないプライドが
本能を縛り付けて
解放を怖れている
それでもいつしか望んだ
ありのままの姿を
混じりけのない空の下
さらけ出してしまうこと
慣れない裸を晒して
ぎこちなく微笑めば
似合わない笑顔の裏に
自由が輝いている
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