第69話 朽ち果てる

咲き誇っていた花はいつか散り行き

残るのはただの抜け殻で

空虚な体に刻み付けられる

残酷なまでのコントラスト

落ちた花びらに自分を重ねるほど

悲観的ではないけれど

色あせていくその姿を

覚えていたいのは感傷

踏みつけられ朽ちていった花のように

打ち捨てられた私のカラダ

焼きつくしてくれる太陽の光に

甘んじてこの身を捧げよう

もうどこにも行けない閉塞感に

諦めと安心を覚える

こんなに臆病だった自分が意外で

なんとなく笑えた

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