まず文章が、読みやすいです。一人称でありながら、情景があざやかに浮かんできます。物語の状況と、人物の感情がするすると想像できるので、最後まで飽きることなく読み進めることが出来ました。また、ラストのちょっとしたタネ明かしも、ストーリーに書かれていない「これから」を想像できるスパイスとなっていて、読み手として嬉しいラストでした。面白かったです!
短い時間での二人のやり取りだけでも、別れの切なさが上手く演出されていてお見事でした。主人公の立ち振舞の理由も最後に明らかになって非常に面白かったです。
追われている傾国の美女、うだつあがらない「俺」、殺気を垂れ流す「奴ら」。さあ、役者は揃いました。舞台は彼我が入り乱れる祭り会場、胸を躍らせて読み進められること間違いなしです。案外、誰も気づかな…続きを読む
仮に最終段落がなくとも、真夏の夜の淡い悲恋を描いた名短編として高評価は揺るぎないものになっていたでしょう。恐らく恋愛・ラブコメジャンルの中ではそうした作品も少なくないと思います。けれども、言葉の多義…続きを読む
彼女の可愛らしさといい、小説の切なさといい…かといって、最後の最後まで希望を絶やさない巧みな締め。最高です。途中、主人公の招待に気付いた私でしたが…そんなのは関係ありません。とにかく本当にラス…続きを読む
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