自分を信じてあげる。

自分を信じてあげる。

絶望にいるからこそ、

自分を信じてくれるのは、自分しかいない。


有名な心理治療学の中で、

「セルフエスティーム」という考え方がありますよね。


自分で見積もる?的な?

訳語的には「自尊心」といったところらしいです。

自尊心を高める。

傲慢になっていいってこと、ではありません。

(僕は絶望に陥っている時は、

むしろ傲慢になっても良いくらいだと思いますが)


簡単に言うと(というか、僕の理解では)

普段から「自尊心」を高めていれば、

しあわせな人生の選択ができる、というようなこと。


なるほど!とはすぐに思えませんね?

自尊心という言葉は日本語では割と悪い意味に

とられることが多いですよね。

雰囲気を読んで生活している国民性ですから。

かなり欧米的な考え方だと思います。

(実際そうです、

自尊心というのにもちゃんと理由があり、

しかもしっかり勉強すれば、

かなり効果のある処方で有名ですが、

ここでは、その説明は省きます)


僕が絶望に陥って、

藁をも掴むような思いで、

この言葉に出会った時に思ったのは、

そうであれば、

ちゃんと自分を「見積もって」あげよう、ということでした。


単純に言うと、自分を信じてあげよう!ということ。


自信を持て!というと強い言い方になってしまうし、

言葉的なニュアンスがだいぶ違ってしまうように思えます。

自分を信じること、

も、また違う。

自分を信じてあげる、

客観的に聞こえれば、聞こえるほど、いいと思うのですが、

自分を信じてあげる、ことが、

「絶望」からの脱出につながるのです。


自分を信じてあげる根拠が、自分への「見積もり」です。


あなたは、今「絶望」にぶち当たって、自分を低く見積っているはず。

でも、絶望に陥る前のあなたと、

絶望の中にいるあなたは、

あなたという本質においては、なんら変わっていないはず。


絶望という状況が、自分を低く見積もらせるから、

また、絶望が深くなる。


自分を冷静に見た時、自分はそんなに悪い人間か?

困難に打ち勝つ能力はないのか?

今まで、ちゃんと人生経験をしてきたか?

ある程度人にやさしくしてきたよね?


どうでしょう?冷静にです。逆に感情抜き。


今まで、今日まで生きてこられたあなたなら、

その見積もりはきっと平均以上なはずです。

なぜなら、でなければ、

今日の今まで人生経験を積んでこられるはずないから。


ここは、一つ、冷静に客観的に自分を見積もってみましょう。


大丈夫、僕は割と悲観的な人間ですが、

僕が僕に出した見積もりは、ぎりぎり平均より上でした(笑)

見積もりって、案外高ぶれして出てくるものです。

それでいいのです。


そして、

人が信じられなくなる、

他人の目が怖くなる、

もう誰とも話したくない、それが「絶望」にいるということ。

であれば、

あなた自身ぐらいしか、

自分を信じてあげることができる人はいないですよね。


自分を信じる=自信とは、

またちょっと、違うことが「絶望」にいるあなたなら、わかるはず。


自分を信じてあげましょう。


せっかく、「絶望」という機会を与えられたのだから。

その権利は、普通の人よりあるのです。

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