らしい文体で描かれる物語。これはやっぱり冬春夏秋さんにしか書けないな、としみじみと思いました。夜明けの新鮮な空気を吸い込むような、心地良い読了感がありました。オススメです。
初めまして。 上星(かみほし)と申します。 専門はミステリーですが、ミステリー以外も色々書きます。 「出逢えて良かった」と思っていただけるような、そんな作…
世界の海きってのアウトロー。秘密に包まれた、その生い立ち。髑髏の旗も白旗も掲げぬ。誇らしげに掲げるは、黒旗。彼女に触れられるのを避けるのも、自分の薬指の爪を剥いだのも、海にも陸にも縛ら…続きを読む
読者は証明する。叙事詩のように語られる風説は事実だったのだと。伝説と化した海賊は人魚の躊躇いによって『生きた』。凪や時化にかき混ぜられ、陸で生まれた荒くれ者たちを飄々と躱しながら、それでも海を…続きを読む
何て素敵な夢物語、彼の周りは愛に満ちて、けれど誰の姿も無く。何て不敵な立ち姿、彼の足元は自由に満ちて、だから何の保証も無く。何て詩的な人生譚、彼の過去は輝きに満ちて、それでも【底】には縛られ…続きを読む
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