第15話 +−

 物語にはアップダウンが必要かもしれないけれどダウンがはげしすぎるとそこから這い上がれない。ちょうどいい、疲れたときにご飯を食べた後に、休憩の時にふれる物語。そういうものもある。

 不在の中心を探すみたいに……中心を求めても、ドーナツかもしれない。


 それが彼女にしか見えないことに彼女は気づいていない。僕は話を合わせて何かと話している彼女を見ている。愉快そうならそれでもいいけど。多めに頼まれた3人分の季節限定さつまいものパフェのバニラアイスが溶けていく。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る