番外編 絵の本というかエロ本事件

きすみす





洋にスケッチブックを買ってもらった秋は、絵の勉強をすることに。


テーマは女神。今度の学校の芸術習慣に作品を出展することになった。


女性のラインやら美しさやらを研究するため!と言われ、慎吾と啓介にエッチな雑誌のコーナーに連れて行かれる秋。


周囲は男性客ばかり。目の前のいかがわしい本を目の前にし、恥ずかしさに顔を真っ赤にする秋。


啓介は「ふむ、エロだな」と立ち読みを始める。


慎吾が「これなんて綺麗でいいんじゃね?健全で」とグラビアアイドルの写真集を差し出す。


「こ、これも勉強のため……」目をぎゅっとつむったまま、秋は写真集に手を伸ばす。


が、


「粛正!」と未衣の蹴りが慎吾を直撃。間一髪のところで秋は救われた(?)


「秋になんてことさせてんのよ!」未衣の激昂が飛ぶ。


未衣の後ろではチュッパチャップスをくわえた華花が無表情に「……セクハラ」と呟く。


啓介はいつの間にか戦略的撤退を完了していた。


全ては慎吾1人のせいに。


未衣が「これだから男は」と説教を始める。周りの男性客は萎縮してしまっている。


そんな様子を遠くから見つめる洋は、いつだって蚊帳の外なのであった。



◇◇◇


なんやかんやあって、結局未衣をモデルに絵を描くことに。


秋に負けじと他メンバーも参戦。


未衣は全力で嫌がったが、秋の「わたしは、みっちゃんがいいの」の一言に撃沈。


秋の絵はなんだか優しい気持ちになる絵。未衣への愛情を感じる絵。


華花は普通に上手いが、どこか無機質。


慎吾は未衣の顔をじっと見つめる口実ができ(華花にはめられた)、ドキドキしてしまうが、絵はボロボロ。大抵はなんでもそつなくこなす慎吾だが、どうにも絵心だけは無かったようだ。

後であまりにも絵のヘボさに、未衣に殴られる。「モデルが悪いんだよ!」と逆ギレする慎吾に、未衣は暴れ出すのであった。


啓介はなぜかマンガ風の絵を完成させ、またしても新たな才能を開花させたのであった。


洋は……ま、いっか



◆◆◆



本屋の中を少し通っただけで、ここまで妄想してしまった……



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