第40話 孤児たち
「うん。さっきのはみんなにやっちゃったから。」
「みんなって?」
「俺と同じ親のいない孤児。一緒にあそこの川の側にいるんだよ。」
ついて行ってみることにした。
そこには小学生位の子供が5〜6人いた。
「あんたが一番年長?」
かっぱらいの子に聞くと
「うん。俺、昭二。国民学校の5年だよ。」
「誰か、大人の人になんとかしてもらえないの?」
「なんとかって言ったって、大人だって大変だし、下手に近づくとひどい目にあわされるんだ。」
「俺なんか、大事に持っていた教科書、取られた。空襲の時学校のカバンもって逃げたんだよ。カバンごと取られたんだ。」
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