詩片1.夏色の白鳥

ふわふわと、

ゆらゆらと、

私は漂う。

白いワンピースを、

ひらひらと、

はらはらと、

揺らして漂う。


空の蒼と、

海の青の、

夏の狭間を、

ふらふらと、

さらさらと、

私は彷徨う。


かなしくはないよ。

さみしくもないよ。

蒼に染まらずとも、

青に染まらずとも、

あなたの下へ、

私はかえるから。


秋の匂いを纏ったら、

もう一度だって、

会いに行こう。


いとしい、いとしい。

いのちのいろの、

あなたの下へ。

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