子どもの頃

自分の親と仲がいい人

大人としての付き合いが出来る人

うまくいかない人

いろいろですよね

嫁姑問題もいろいろで

働いていると双方の立場のパートさんがいるので

いろんな話が聞けてためになります


私は子どもの頃

大人の空気を顔色を伺うのが

大人の感情を読むのが上手かった

そりゃ、そうなるでしょうっていうぐらい

典型的な仲の悪い両親のもとで育ったので

当時も今もよくある夫婦だったと思います


父親は仕事しかしなくて

普段はおとなしいのに酒が入れば

時々ちゃぶ台を(うちはコタツ)ひっくり返す

若い頃は現金で給料をもらっていたので

全部使ってくることもあったそうです

競馬・パチンコ好き

ちなみに浮気は母が出産で里帰りしてた時という

べったべたにアカン男ですね

そんな父親に連れて行ってもらった思い出といえば

場外馬券場に行ったこと。足元にたくさんの馬券と

煙草の吸殻や床にへばりついたガムとか覚えています

その帰りが楽しみでした

「馬券場に行ったことは母さんには内緒な」

喫茶店でパフェを食べられたので

どのパフェを頼むかずいぶん悩んだもんです

無言の父の前で食べるのは緊張しましたが

「美味しいか?」

と聞かれて

うなずくと

「そうか」

嬉しそうな父の顔を覚えています

そんな父は現在ちょっと行方不明中・・

関西ののりで

関東で出来た知り合いに

「父親がちょっと今行方がわかんなくって・・」

笑い話のつもりで話したら

えらく驚かれたので

あんまり人に話しちゃいけないことなんだと

思ったもんです


そんな父の文句を言い続けていた母は

まあ怖かった。ちょっとでも言い返すと

100ぐらいになって返ってきましたから

言い方もえらいきつかった。

私の友達にも平気で怒鳴りつけてました

機嫌が悪いと何をしてなくても怒られました

そういう時は爆弾が落ちないように

2つ下の弟と子ども部屋で静かに遊んでました


頭が良いとかスポーツが出来るような

親からみて自慢したくなる子どもならよかったのですが

勉強が出来るわけでもなく、器用ではないし、明るくてバカやれる

子どもらしい子どもでもなく

すみっこでじっとしてる陰気な子ども


母の実家に行ったときに親戚のおじさんに

「お前はすみっこでじっとしとって、まるでねずみやなあ」

と笑われたことも。別にいやな気持ちにもならくて

そっか、ねずみに似てるんだって素直に受けとめてました

大人になって、子育てをして、随分たってからじゃないでしょうか

声を出して笑えるようになったのって

なんででしょうね、声を上げて笑うことが出来なかったなあ

今はバカみたいに大笑いしてますが


母は父の前だろうが関係なく

いつも父の悪口言っていました

だから、父はダメな人って思うようになったし

そんな不仲な親に対して

なんで仲良くしないの?

と思うことすらありませんでした。

それが自分の中の当たり前だったので。


衝撃を受けたのが、大きな家に住む多分お金持ちの友達の家に

遊びに行ったとき

まず団地暮らしの私にはびっくりの広い芝生の庭

そこに犬とブランコ!

広い玄関に、室内にはシャムネコ

「パパー」友達が飛びついたパパさんは

にこにこ笑って優しそうで、頼もしそうな人でした

お母さんはきれいなエプロンをしていて

言葉遣いもきれいで上品な感じ。

「OOちゃんのお友達ね、今日はパンを焼いたからおやつに食べましょうね」

そこで食べたチーズの入った焼き立てのロールパン

死ぬほど美味しかった

今でも

パンやさんで焼き立てのチーズパンが売られていると

買わずにはいられません。


その家族を見て

こんな仲がいいお父さんやお母さんっているんだと

びっくりしっぱなしでした。


だからといって

自分の親もそうなればいいのにって

思ったことはありませんでしたし

不思議なくらい

親に愛されてないとか

愛して欲しいとか

それすら思ったこともなかったんですね。

ただただ

怒らせないようにしよう

何かしても

どうやってごまかそうとかそこら辺で

イッパイイッパイでしたから。


高校生くらいになって

せめていい点取ったときくらいは

ほめて欲しいって

勇気を出して言ったら

「いつもいい点取ったらええだけの話やろ」

で一蹴されちゃいました。


そんな子ども時代の

私の中の無意識の中にいたいろんな私は

今の旦那さんと結婚して子どもが産まれて

フルに外に出てきました。

本来親にしていたはずの

反抗期も甘えも怒りも何もかも

ずっと欲しかった無償の愛情を

底なしに旦那さんに求めてしまいました。

自分でも何でかよくわかっていないまま

旦那さんに向けてぶつけていました。


旦那さんも大変だったと思います

逆の立場だったら

わけわかんないし

きっと離婚を切り出したと思います。


親に受け止めてほしかった感情ばっかだ!

それに気づいたのはつい最近


よくまあ

旦那さん受け止め続けてくれたもんです。

ほんとに感謝しているのです。


しかしながら照れくさいので

お礼は言えていません。





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