「テレビのお笑い番組みたいで面白いなあ」と考える

 私の知り合いに、いわゆるキャバクラ嬢をやっている人がいて、時々むかつくお客さんとか変なお客さんの話をしてくれます。その人の名前は大島由美子(仮名)さんとしておきます。

 こないだ聞いた話はおよそ次のようなものでした。


 こないだ、すごい変なキチガイ客についた。

 最初から変な人だった。 

 名前を聞いたら「名乗る必要はない」と言っていた。

 「貴方とかそちらとか言うのは失礼だから名前を聞くのはおかしくないですか」

 と言ったら、その客はいっきなりキレてしまった。

 仕事を聞いたら、「不愉快だ」と言われたので謝ったらグジグジ文句を言われた。

 普通に話をしていたら「てめーが全部正しいのか」とかなんとかケンカを売られた。

 席を抜けても、怒りが収まらないのでボーイに半ギレ状態で話したら、案の定そのボーイからも怒られた。

 でも、前回、そのクソ客に着いた事のあるキャストさんが最後の方を見てたみたいで、話聞きながらよしよしと抱きしめてくれた。

 人の優しさって嬉しいものだなと思った。

 

 はしょって主なところだけ書いたのでかなり断片的ですが、だいたいの流れはこんな感じです。

 水商売ではありがちな話です。私の周りには水商売で働いている人が何人かいるのでこういう話は時々聞くのですが、いつ聞いても考えさせられ、聞くたびに水商売は、会話のあり方や人間関係の考え方に関する教訓の宝庫だな、と思います。

 その時私は、「『名乗る必要はない』なんてテレビドラマかお笑い番組のコントとみたいで面白いんじゃないかな」と言いました。由美子さんは、「それはそうかも」と言っていました。

 「『すごい変なキチガイ客』というのは、それは確かにそうなんだけど、『翼が傷ついていて変な飛び方しかできない可愛そうな鳥のような人』と考えた方が腹が立たないんじゃないかな」と言ったら、それについては「それはまあそうなんだけど、その場でそうは思うのはけっこう難しいかも」と言っていました。

 これら以外にもいろいろと話しましたが「お笑い番組みたい」というのが、わりあい参考になったようです。 

 客観的に物事を見るための言葉としては、便利でわかりやすく、わりあい実用的ないい言葉なのかもしれません。

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