右目の視力を失った竜の青年と、左腕を失った少女が互いに支えあいながら、竜(人)探しの旅をする物語です。ハイファンタジーがお好きな方はきっと垂涎ものかと。高貴なたたずまいで知的な青年と、どちらかと言えば直情的すぐに行動に移すような勝気な少女の正反対コンビが良い味を出しています。とても面白くて、個人的にすぐに終わってしまったのがもったいないくらい。素敵な物語です。
しがない社会の歯車
読み終わると、え?これしか文字数がないの?と思えるほど、大きくて深い世界に引き込まれる壮大で繊細なファンタジー。ファンタジーはあまり読んだ経験が無いのに、情景が簡単に想像出来る筆力に脱帽です。
隻腕の少女アイシャは、行方不明の兄を捜すために。隻眼の竜ジーヴは、仲間の生き残りを捜すために。あくまでギブ・アンド・テイクの、二人の旅。人と竜は生きる時間も、物事の捉え方も違う。尊大なジー…続きを読む
異世界ファンタジーながらメッセージ性も強い作品だと思います。異なる種族が共存を図る意味について考えさせられます。種族を無闇に峻別することは、幸せを生まない。拡大解釈かもしれませんが、現世界にお…続きを読む
とりあえず泣いた、ということで。(劇中にそういった描写がある、ということではありません)不思議と爽やかな読後感と同時にこういったファンタジーが書ける作者への憧れといいますか、そうなりたい、と心…続きを読む
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