「神」についての考え

 私はたぶん、敬虔なる「神の信奉者」だと思う。


 これといった宗教に帰依してなどいないが、強固に神の存在は信じている。


 だが、神というのがどんな存在なのかは正直さっぱり解らない。


 神というのは深遠なる存在なので、一介の人間ごときに理解できるわけがない。



 なので、その神が関わっていて、恐らくは神の映し鏡であろうこの世界だって、一筋縄で理解が出来るものなどではない。


 それは幸いなことに、科学に携わる者の多くも同意してくれていることだ。


 世界は解らん。


 だからこそ、私は敬虔なる神の信徒であるからこそ、主義や思想に囚われない。


 怪しい宗教やエセ科学にも騙されない。


 世界は解らん。


 神は深遠で、理解が遠いことを、当たり前に受け止めているからだ。


 敬虔なる信徒ほど、主義や思想になど囚われない。


 神が謎めいているのと同じに、すべてが、謎めいていると知っているからだ。


 すべてが謎であるのに、確定的なことなど何が言えよう。


 いつだって半信半疑でいる。誰に対しても、何に対しても。


 自分の言動に対しても。当たるも八卦だ。



追記:


 感想にて、私の思想が自然崇拝であることを教えてくださった方がいらっしゃいました。ありがとうございます。自身では神道が一番近いだろうと思っていたのですが、後から考えて、神道自体が自然崇拝に近しいのだから当たってるよな、と。(笑


 私の場合はさらに、数学的というか、理屈というか、この世の現象すべてを通じてその教義において矛盾や破綻が現れないことが条件と考えていますので、今のところ知り得たすべての宗教でこれを満たしているモノは見つかっておりません。はい。


 ありとあらゆる事象を照らし合わせた時、破綻も矛盾もなく、すんなりと理屈が通る、そうでなければ私が信奉するには不適格、ということになり、神の存在は信じているものの、未だ教義の如きは見つかっておりません。悪しからず。(笑


 ただひとつ、確実に解っている真理があります。「わからん。」です。

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