書くこと、読むこと、食べること

 2016年5月11日から翌年同日まで、毎日書かれたエッセイ。
 ほぼ十年前の作品でありながら、いまでも十分に読みごたえがある。
 なぜ、そのようなことが可能かというと、時事風俗にはあまり触れず、人間にとって普遍的な事柄を主な題材としたためであろう。書くこと、読むこと、食べることだ。
 それと、文章の質がとても高い。それが十年の風雪に耐えるエッセイを残した。なかなかできる仕事ではない。

 23万字370話あるので、存分にゆっくりと、朽ちぬ名エッセイを楽しんでもらいたい。
 ぜひぜひ、ご一読あれ。

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