あの頃のにおいがしてきます。
初めまして。キンキンです。 小説を書き始めました。書いたことはおろか読んだことすらあまりないのですが、頑張ります。 スーパーヒーローが好きなので、小説もそっち…
アイヌ語で白く濁った川のことを「ヌブルベツ」と言うらしい。「喪失」とは、いつまでも鮮やかな色ではなく、徐々に時間の膜に蔽われて、ヌブルベツの風情を醸すのかもしれない。「蟻の枝」「蝉の死骸の日記…続きを読む
この四篇の物語、特に表題にして最後を飾る「ミミのしっぽ」は、一見して何の繋がりも無いように思われますが、そこで描き出そうとしているものはある種共通した、人間の本質なのだろうと思います。個人的には…続きを読む
「蟻の枝」「蝉の死骸の日記」「これはひどい」「ミミのしっぽ」という4つの短編で構成されているんですが、それぞれの話が象徴的な場面の連続になっていて、表層に描かれていることより、もっと深い何かを伝えよ…続きを読む
対象を突き放して傍観しているのにも関わらず色彩豊かな文章、多分それは書き手の言葉選びと形容の巧さによるものだろう。例えば、作中の「風が耳元で渦を巻いて音を立て、山裾まで広がる黄金の稲を揺らしていく…続きを読む
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