絶望の中でも、生きようとする本能は身勝手に思想を置き去りにする。人間らしくてすきな話です。
主人公が行った場所に彼女が居ない理由は僕のお爺ちゃんが居なくなる理由と同じだと面白いなとか読後の余韻を楽しみました。解釈は色々あるでしょうが、未読の方に強くオススメしたい良作です。
カップルの会話形式で軽快にスタートした序盤。中盤で「あ…そういうことか…」。ラストで「え⁉︎どういうこと⁉︎」。一度最後まで読んだ後、すぐにまた読み返したり、他の方のレビューの解釈を読みたく…続きを読む
技量がすごい。物語序盤ではスローテンポな流れで進み、中盤で畳み掛けるような人生劇、そしてそのまま、最後の一文。小説自体はそんなに長くないのに、1人の人生をしっかりと追った感覚になります。…続きを読む
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