オレ彼!?★ 融(とおる)の章 塾の帰り
でもついに、
オレに彼女が出来た♪
自他ともに認めるイケメンのオレが、
今まで、彼女が居なかったのは、
たまたまタイプじゃね~娘(こ)から、
告白(コク)られてきて、
ごめん……。
ってそでにしてきただけなんだけどね……。
そんなオレが、
塾の帰りに、
街灯の下にいた娘が、
めっちゃタイプでね♪
一目惚れした!!
「きみ、一人?」
声をかけてみた。
長い髪の、セーラー服の娘。
長いまつげに、
色白だ。
怯えたようにオレを見た!!
「どうしたの?
誰かと待ち合わせ?」
彼女は頭(かぶり)を振った。
待ち合わせじゃない♪
「……帰るの……怖い……。」
透き通ったような、
澄んだ声♪
こんな美しい声の娘は、
初めてだ……!
「どうして?」
「家の近所で、
若い女性が、
襲われたの……。
……知り合いが通らないか、
待っていたけど、
来ないから……。」
「送るよ!
オレ!!
守ってやる!!」
「……いいの?
君?」
オレは、頷いた。
「どっちかな?」
「そこの路地……。」
寺町か~!!
両サイドお墓の卒塔婆が見える肝試しスポットだぜ!!
「なるほど……。
女の娘一人じゃ、
こえ~かもな!」
彼女は頷いた。
寺町の奥に建つ、
新築マンション!
TEMPLE STREET OF RESIDENCE MANSION
高級感溢れるプレートが、
マンション入り口に飾られている……。
「ありがとう……。」
「オレ、塾の帰りにあそこらへん通るから!
また送るよ!」
彼女は頷いて、手を振った!
しまった!!
名前も聞いてない!?
こんなの初めてだ!!
いつもなら、
女の娘から、
名乗って来たりして、
オレの名前も知られていたりする……。
イマドキ珍しく、
控えめで、
大人しくて、
口数少ないし……。
あんな娘、
居たんだ!!
それにしても、寺町奥地に、
よくまぁ~建てたよな~!!
寺を見下ろす、マンションは、
窓という窓に明かりが灯っていた……。
カーテンの色とりどり……。
車は、マンションの向かい側から広い道がある……。
でも、この路地を通った方が、近い♪
広い道の車もまた、
両サイド寺町を通る道……。
確か……寺町のど真ん中に、空き地があったよな……。
いつの間にか、マンションになっていたんだ……。
空き地の前は、
屋敷があったとかなんとか……。
オレが物心つく頃は、
屋敷はなく、
ずっと空き地だった……。
あんな所に住んでちゃ、
帰り道、怖いだろうな……。
オレは翌日、
塾の帰りにまた彼女を見つけた♪
「街灯の君、
送りましょう♪」
名前も知らない……。
何て呼ぼうか、
色々考えて来た。
「……今晩は……。
そういえば、
名前も知らなかったわ……。
私は、醍醐寺 絢香(だいごじ あやか)……。
貴方は?」
「オレは、細河 融。
高二だよ!」
「私は、高一……。」
一つ年下……。
「昨日はありがとう!
部活の帰り、
いつも遅くなるから……。」
東京の女子高の制服だ!!
通学時間考えると、
塾の帰りとあまり変わらない時間になるんだろう……。
「じゃ、絢香ちゃん、
行こうか♪」
「うん……。」
「いつも帰り道、
怖かったの……。
でも、先日、
そこの角で、
痴漢が……。
同じマンションのOLさんが、
襲われたって聞いて……。」
「そっか~!!
この道も、向こうの大通りも寺町だから、
人が通らないもんな……。
年頃の娘は、
心配だろうな……。」
絢香ちゃんは頷いた。
オレは、絢香ちゃんの手を握った!!
「手、つないでいけば、
怖くないかな?」
「……細河さん、
ありがとう……。」
けっこう手、冷たいんだ……。
「融で良いよ!」
「融……さん。」
手の冷たい人って、
優しいって言うよな……♪
「絢香ちゃんって、
部活何やってる?」
「手芸部……。」
女の娘らしい♪
「融さんは?」
「バスケ部。」
「スゴい!
私は、運動とかダメなの……。
融さんって、
モテる?」
「う~ん、タイプな娘に、
告白られたことね~から、
彼女募集中♪
絢香ちゃんは?」
絢香ちゃんは、
頭(かぶり)を振った!!
「私、一度も付き合ったことない……。」
「え~!!
嘘だろ?
絢香ちゃん!!
オレなら、
絶対絢香ちゃん、
ほっとかないぜ!!
オレ、絢香ちゃんの彼氏に、
立候補したい!」
思わず告白ってしまった!!
「ウソ!?
本当に?」
絢香ちゃんは、真っ赤に頬を染めた!!
こうして、
オレらは、
出逢った翌日から、
付き合うことになった♪
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