スーパーインタラクティブノベルVer.2016
注)○○には、読者の皆さまが一番嫌いな人間の名前を各々が補完してください。○○を誰にするかが決まりましてから小説をお読みいただけるようお願い申し上げます。
意識が戻った○○はまだ状況を理解できていないようだった。自分の身体を締めつけるロープの痛みが○○の意識を支配しているようだ。私はおもむろに○○の足を蹴る。苦悶の声をあげたあと、○○は私の姿に気づいたようで、大嫌いなあの目つきで私を見てきた。しかし今日の私はその目つきを気にすることもなく、軽く顔をはたく。○○はふざけるなと言わんばかりに抵抗しようと体を動かし、そこでやっと○○は自分の手が手錠で拘束されていることに気づいたようで、その声色に怒りと焦りが混ざり始めた。私はそれを見て微笑むと、○○を無視してキャスター付きの机を○○の前に運ぶ。音のない密室を○○の声とキャスターのカラカラという音が包んだ。相変わらず叫んでいる○○の口を机の上に置いてある金属バットで反動をつけて殴る。ひんやりとした密室に金属バットと顎の骨がぶつかった乾いた音が響き、○○は叫びをあげる。こんなところで意識を失わせたり殺したりしてしまっては勿体無い。さきほどより切実に訴えるような口調になった○○の声を意にも返さず、私は机に金属バットを置くと少し距離を置いたところにある安楽椅子に座る。薄暗い部屋に、○○の口から流れ続ける赤い血と○○の恐怖に包まれた白目が光っていて、私は大笑いしたくなる気持ちを抑えながら、しばらくその姿を見ていた。人間の体というのはよくできているもので、少しずつ出血の勢いが弱くなっているのが見てわかった。少し痛みにも慣れたようで○○はまたあの嫌いな目つきで私を見てくる。気がつくと○○の下のタイルにはそれなりの大きさの血溜まりができていた。そのまま失血死されるのも嫌なので、これくらいで止まってくれてよかった。次は何がいいだろう。五寸釘や金槌、包丁、硫酸、ヒルなどの準備した器具を手に取りながら、○○の表情を見ていた。○○は私が手にした器具を視線で追うと恐怖にひきつったり、避けるように目を伏せたりした。自分が顔に硫酸をかけられたり、体に釘を打ちつけられることを想像しているのだろう。私はあえてその様子に反応しないようにしながら、そこに並んでいる金属製のペンチを手に取った。買ったばかりでよく磨かれているペンチに一度○○の怯えた表情を映してみる。薄暗い部屋だが目をこらすとペンチに○○の目が映っていて、それが私が嫌いだったあの○○の目とは少し違った恐れを抱いたものになっていて、それが私にはとても愉快に感じられた。何回かゴムで保護されている持ち手を握って感触を確かめてから○○の右手を片手で持ち上げる。それで○○も何をされるか気づいたようで、先ほどまでよくわかっていなかった恐怖が具体化したことで、今までにも増して、懇願するような声色でやめるように叫び続ける。私は今にも大笑いしてしまいそうなのを必死に抑えて、あくまで冷静に振る舞うようにした。その様子が○○の恐怖をさらに煽ったようで、○○が普段出さないような声をあげてやめるよう願ってくる。私は利き手に持ったペンチの、先ほど○○の右目を映した細い刃で○○の右手親指の爪を挟む。軽く握りながら○○の表情を改めてまじまじと見る。○○はこの部屋でも顔が青ざめているのがよくわかり、私はこの圧倒的な差にさすがに薄笑いを抑えられなかった。私は利き手に力を入れる。○○は手をじたばたさせて何とか避けようとするが、手錠に邪魔されてうまく動かせない。それでもなんとか必死に動かそうとして、腕が椅子に擦れて血が滲み始めた。私はそれを押さえながらペンチを強く握る。○○はその途端今まで最も大きな声をあげる。私は一瞬その声に怯みそうになるが、すぐに○○の情けない声に喜びを感じ、さらに強く力を入れる。さすがに爪は固く、簡単には動かないが、○○の叫び声と、○○に今までされたことを思い浮かべると、更に力が入ってきた。爪からペキッと、きしむような音が響いた。○○の叫びはさらに恐怖と苦痛を増したものとなる。もはや○○の意識は少し混濁しているかもしれない。私はほんの少し爪が浮いたのを感じると、一気に引っ張り上げる。肉から爪が剥がされたネチネチした音が聞こえた気がしたが、それも○○の、すでに声になっていない叫びにかき消されよくわからなかった。○○は失神することさえできず、叫び続ける。私は親指の爪で血がついたペンチでいたずらに指を挟みながら、床の血溜まりに落ちた親指の爪を見つめていた。ついさっきまで○○の体の一部であった爪が、すでにモノとなってそこに落ちていることに、私はとても満足した。そしてあと9本残っている手の爪と、まだ足の爪が10本あることを思いながら机の上にある器具を見つめていた。そして、
※この先の内容については読者の皆様が自由にご想像するなり執筆されるなりしてください。何をされるのも皆様の自由です。さらに爪を剥いでも構いませんし、他の器具を使っても構いません。机の上には本文に書かれていない器具があることにしても構いません。このあと殺すのも開放するのも自由ですし、○○の他の嫌いな相手を△△としてその人を部屋に監禁しても構いません。小説とは自由なものです。ぜひ皆様の想像力を生かしてこのスーパーインタラクティブノベルVer.2016をお楽しみください。
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