読みやすい。短編だと非常にプラスになるポイントですが、会話と地の文のバランスが良いように思えます。スッと読めて情景も入ってくる文章はさすが。名古屋に住んでいない人が読むと、より楽しめる作品でしょう。国内ではありますが、見知らぬ地でのドラマというのがエキゾティシズムを感じさせて独特の雰囲気を出しています。長くはない文量でしっかりまとまっているのがお見事でした。
本作を読んだ後に、近況ノートを御覧ください。2度、楽しめます。私は初めて九紫さんの作品を読んだ者です。作者の分類通り、◯◯路線を想像しましたが、何か釈然としない。過去のレビュー文を読んでいて、七瀬…続きを読む
街並みがぼわわーと浮かんでくるようでした。大人の関係。ビターな味がしました。
「私にとっては怠惰な日常であるこの街も、彼にとってはまだ刺激的な非日常なのだろうか。」の一文を読んで一華さんの「覚悟」が分かったような気がしました。一華さんの思いが届く日は来るんでしょうか…… とは…続きを読む
テンポ良く場面を切り替えながら、噛み合っているようですれ違う大人の男女の恋愛模様を描く。軽快なという意味でのライトタッチが読んでいて心地良い。裏面を覗けば残酷とすら言える恋の形が、このライトさです…続きを読む
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