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  • 水死体は恋したいへの応援コメント

    いやあ、これはなかなか一筋縄ではいかない恋愛小説ですね。読み始めは、憧れのVTuberに近づこうと奮闘する主人公の姿を応援したくなりました。ところが読み進めるうちに、その一途な思いが少しずつ危ういものへと変わっていく…いつの間にか主人公の心の深いところを覗き込んでいるような、不思議な読後感がありました。

    巧みに描かれているなと感じたのは、主人公の思い込みの描き方です。好きな人の何気ない言葉を特別な意味に受け取ってしまう。自分に都合のいい解釈を重ねてしまう。これは誰しも程度の差こそあれ、思い当たる節がありそうですね。だからこそ、彼女の姿は滑稽でありながらも、共感しまました。

    そして、シオンの本性が明らかになる場面。画面が暗転するかの様な衝撃を感じました。主人公の彼女の切なさを思わずにはいられませんでした。「本性がそんなクズだと分かって良かったね」と声をかけたくなりつつも、その失意の大きさは計り知れないでしょう。

    誰かに愛されたいという願いは、時に自分自身を見失う事があります。しかし、失ったものの中から、自分にしか作れないものを見つけることもできる。失恋から立ち直る強さとは、きっとその中で何を得たかということなのかもしれませんね。

    失恋や失意を、音楽という形で再生へとつなげたところが、この作品のいちばんの魅力ではないでしょうか。切なさの中に、確かな希望を感じさせてくれる一作でした。

    作者からの返信

    舞茸 満様

    今回も、かなり癖がある作品にもかかわらず、最後までお読みくださり、大変ありがとうございました。

    思い込みの描き方のところ、挙げていただけて嬉しいです。
    文字中心でやりとりをするSNSなどは、特に、都合のいい拡大解釈や、社交辞令を真に受けてしまうといったことはあるのではないか、と思いながら作ったところでした。
    (まあ、今回は普通にシオン君がただのクズだったのですが…笑)

    SNS、VTuber、作曲界隈のことは本当は疎くて、あまり知らずに想像で書きましたので、リアルでないところもあったのではないかと思いますが、コメント拝読して、失恋しながらも、自己は失わずしぶとく生きる、という着地にすることができて良かったと思いました。
    (MV的にはメジャーな解釈ではなく、ズラしてしまった背徳感はありますが…笑)


    御作の「労働問題解決人・福寿紗知 II」〜誇り高きドライバーを救え〜」ですが、ゆっくりと読むことができておりませんでしたので、先ほど遅ればせながら、読ませていただきました。

    舞茸様はいつもながら、様々な業界と労務/刑事ドラマを自然に掛け合わせて描かれていて、今回も引き込まれました。
    (私が書いたら、絶対カオスになってしまうと思います…)

    物流業界の2024年問題は大変なのだろうと思っていましたが、
    旅客運送の業界も、同じくらい過酷な状況にあるのだということも作品を通して知ることができました。そうした厳しい世界の中に、温かい物語(ハードボイルドな方も好みですが)が描かれていて、とても良い読後感の作品でした。

    今回もレビューもいただいてしまい大変恐縮です…。
    返信など遅かったりずぼらなところ、大変申し訳ございません。

    これからも、読み合いをさせて頂けますととても嬉しいです(_ _)

    編集済
  • 水死体は恋したいへの応援コメント

    モニターの頬にペタッと触れて「つめたっ」と気づく場面が、静かに刺さりました。最後にシオンのパートを消してミクの声に差し替えるところで、人魚姫が泡にならずに自分の歌を弾き始めるのが見えて、胸がすっとしました。

    作者からの返信

    @miranomiraishi様

    拙作お読み下さり大変ありがとうございました。

    原曲のMVは、かなり自死を示唆する表現になっているのですが、Youtubeのコメント欄に「水死体の考察は沢山あるけれど、恋に溺れた説を推しています」というものがあり、そちらで書いてみた結果、恋は死んだが自身は残った、
    という終わり方にした感じでした。

    ミクの声を差し替えるところ、そのように感じていただけてとても嬉しいです。

    温かいコメント、ありがとうございました(_ _)