遺書への応援コメント
この遺書は完全に純文学
おではいままで文学というものがさっぱりわからず、かといってわからないことをわからないと臆面もなく言う羞恥にも耐えられず、ただわかったような顔をして、わからない苦しさばかりを己のうちに積み上げてきた。だがいまこの遺書にふれて、ようやく、ぶ厚い雲間からさす一条の月光のように、おでのはたらきの悪い頭にも理解ができるようになった。おもえば田中氏の自主企画に参加するため寝食を忘れ昼夜を忘れひとつの作品を書き上げたあの日。意気揚々と企画一覧をスクロールするおでは誰よりもピュアだった。そんな少年の純真をあざ笑うかのように田中氏の企画は忽然と消えていたのだ。あの名状しがたい感情をなんと呼べばよいか。寂しさとも違う、怒りとも違う。あの感情の名前を、おではずっと探してきた。いつでも探しているよ、どっかに君のすがたを、向かいのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに。苦しい。おでのスマホは「く」と打ち込むと予測変換に「くのいち」とでてきます。
作者からの返信
読まれたいと思った日から文学は遠ざかってゆく。おでたちは誰かに知られたくて仕方がない。でも簡単に理解される単純なものとも思われたくない。果たして幸福とは何か。他者と生きてゆく喜びと困難さとこの世に唯一人の自分という尊さは両立するのか。これをこれからの子どもたちにどう伝えたら良いのだろうか。
恐れることなかれ。いつの時代も母は優しく、父は強し。もし娘がうっかりクズ男を連れて来たら、迷わず男を殴りなさい。これからAIによって思考停止のクズ男が量産されることになるだろう。だからおでたちは人間にできてAIにできないことで対抗する。それが暴力だ。ではクズとは何か。それはそもそも全ての人間が持っているものだ。人間は生まれただけでは尊くなどない。自分のクズさを知り、乗り越えてゆくから尊いのだ。
クズを書きなさい。遺書のつもりで書きなさい。クズ百科事典を作り、娘が索引検索できるようにしておきなさい。AIは人間を知らない。じゃあおでたちは何を知っているのか。憂鬱な朝か、逃げ出したい夜か、見て見ぬ振りをしたあの瞬間か。
おでたちは皆愚かなのだ。人に言えない書籍をスマホの中に何百冊も買い、AIにエロ小説を書かせてしまう。最新技術の使い道がソレ。教えてやりなさい。この世で一番人間を語っているのは文学ではなく支払明細だと。そして信じなさい。己の文学が支払明細を超える日が来ることを。
遺書への応援コメント
マシロン先生へ。
しょっちゅう、「田中」が出てきますが、
この私は「田中」を知らないのです。
読んだ事ねえし……。
謎の人物だなあ、「田中」って、ね。
作者からの返信
ふふふ。謎ですよね。
おでも時にはまっさらにやり直したい気持ちもありますが、Banされるのが惜しいくらいにはこのアカウントに愛着があります。
悟りへの道は険しい。