もしも、誰にも真似できない偉業を成し遂げたのに――
その報酬が想像を絶するほど理不尽なものだったら……?
極東一の鍛冶鳶ブラカイスーミス。
彼は皇帝の命を受け、常識をはるかに超えた能力で、壮大な高楼を築き上げます。
その仕事ぶりは、まさしく前代未聞!
ところが、皇帝が彼に用意した「対価」は、とんでもないものでした。
ここからが、この物語の真骨頂です!
権力者の身勝手な論理、功績に対するあまりにも不当な扱い。
そして、それに黙って従うはずもない天才職人。
奇想天外な設定と、独特の言葉遊びに笑わされながら、気づけば労働と報酬、権力と理不尽という、実に現実的な問題を突きつけられています。
とりわけ秀逸なのは、皇帝の掲げる「平和」と、その行動との恐ろしい矛盾。
本人は大真面目なのに、やっていることは滅茶苦茶。
この滑稽さが、なんとも痛烈です。
そして、物語は予想もしない方向へと転がっていきます。
働く者を軽んじ、功績を踏みにじることが、いったい何を招くのか――。
笑って読めるのに、風刺の刃は鋭い。
奇想天外で、痛快で、ちょっぴり恐ろしい。
加賀倉様ならではの奔放な想像力が炸裂する、ブラックユーモアたっぷりの一作です✨
ぜひ、この理不尽の果てを見届けてください!