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心は秋の夜長の果ての

心は秋の夜長の果ての

そうざ

おすすめレビュー

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★★★
★35
12人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 田舎浪漫
    215件の
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    ★★★ Excellent!!!

    決して埋まらない親子の決別と孤独

    本作のタイトルは、北原白秋の詩『落葉松』からだと思うんですが…
    詩の本来の結びは「わが足音のさびしきに。」です。
    本作においてはその最後の一節が敢えて削ぎ落とされていて、この「引き算」こそが、物語の持つ最も痛切な核心を物語っています。
    ここで描かれる孤独は、単なる家庭内での孤立や、一人きりの寂しさではなく、それは、同じ家で同じ空気を吸うことすら拒絶したくなるような、「父親とついに分かり合えなかった」という決定的な精神の決別です。
    「わが足音のさびしきに」という感傷的な結びが除外されたのは、それが単なる個人の「寂しさ」の物語ではないからではと思いました。

    美しい詩の引用の裏に、生々しく痛いほどの決別を描き出した傑作です。

    • 2026年10月30日 15:53