不思議なインクを扱う店を舞台にしたファンタジー。『魔女のインク屋』と呼ばれる店で買ったインクで手紙を書くと、読んだ相手を思うがままにできるという。店を訪れた青年は『相手を呪い殺すインク』を買っていったのだが、なぜか効果が無かったという……。青年が恐ろしいインクを求めた理由は、あまりにも切ないものだった。だが、彼が気づいていないところに「救い」があったということが、怖いはずの魔女を通して微かに青年へと伝わっていくのが面白い。切なくも温かい物語、ぜひご一読を!