毎日のようにお米や野菜を買い、値段が上がれば「高いなあ」と感じる。
けれど、その食べ物が私たちのもとへ届くまでに、どれほどのお金と労力がかかっているのか。
私は、ほとんど知らなかったのだと気づかされました。
本作は、農業機械の購入や維持にかかる費用、農家の収入、そして年金から赤字を補いながら農業を続ける高齢者の現状などを、筆者自身の経験も交えて綴ったエッセイです。
読み進めるうちに、いろいろなことを考えました。
農家の方々には、安心して農業を続けられるだけの収入があってほしい。
若い世代に農業を継いでほしいと思う一方で、生活が成り立たない仕事を勧めることができるのだろうか……。
さらには、農業をする人が減ってしまったら、地域の環境だってどうなるのか。
日本の食料は、これからどうなっていくのか。
考えれば考えるほど、簡単には答えの出ない問題だと感じます。
正直なところ、農業の仕組みや制度について、私にはわからないことがたくさんあります。
何が正しくて、どうすればよいのか、はっきりした答えを持っているわけでもありません。
それでも、知らなかったことを知り、今までとは違う立場から物事を考えてみる。
それだけでも、この作品を読んだ意味があったように思います。
私たちが当たり前のように囲んでいる、毎日の食卓。
この作品を通して、読んだ方々と一緒に、私たちの食卓を支えている人たちのことを少しでも考えられたらと思います。
毎日、当たり前のようにしている食事。
でも、身体を作るうえで、
健康を維持するために……
そもそも、生きていくうえで欠かせないことです。
その、食事を支えてくださっている「農家」の現状を、皆さんご存じですか?
私は、知人や周りの方から何となく……しか聞いておりませんでした。
だからこそ、本作品を読んで、
まずは、食を支えてくださっている方々への感謝の気持ちでいっぱいになりました。
でも、現実はそこにはない。
日本の「食」が危機に瀕しているのです。
声をあげないから、苦しいのではない。
あげても、掻き消されてしまう。
……本当に、このままでいいのか?
もっと、たくさんの方に読んでいただいて、一人でも多くの方が、この事に気が付いて、たくさんの声が上がって……
今、国を動かしている人たちに届いてほしい……
見てくれじゃない
張りぼてじゃない
この国を救う政策をして欲しいと、願わずにはいられません。