後輩の住んでいる部屋は俗に「出る」ところらしい。
身に覚えのないメモが残され、差し入れの食べ物は勝手に動き出す。
発狂は避けられなさそうだが、あいつは取り扱いを知ってるのか、特に何事もなく住み続けており――
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不穏はひしひしと感じられるが、当事者が達観しているせいか、怖さよりも不思議さが強い一作。
語弊を恐れずに感覚を伝えるなら、
大半の国は日本みたいに真夜中に一人歩きなんて出来ないよ、それで襲われても自己責任だよ。
と現地の日本人に滔々と説明される感じに近いのだ。
仮に海外旅行に出向くことがあっても、名所に舞い上がって、マナー違反しないようにしよう……とまるで想定外の振り返りをすることになった作品であった。