大病院の作業療法士として慌ただしい日々を送っていた水野葵。
医師やコメディカルスタッフとの板挟みから自らを追い込み適応障害と診断され休職を余儀無くされてしまいます。
それから半年……
再び現場に復帰した葵ですが、初日から呼吸が浅くなり以前のフラッシュバックが心身を襲います。
鳴り止まないナースコール、電話越しから医師の怒声。緊迫する医療現場に身を置く者にとっての過酷な現実がありありと伝わってきます。
非常にリアリティの高い筆致で描かれているため、まるで現場で追体験しているような焦燥的な臨場感から目が離せません。ドキドキします。
そんな前途多難な彼女を施設長・神崎賢吾は温かな対応で迎えます。
労いと承認の受容と、そして寛容と……
悩みの蟠る葵の心を少しずつ解きほぐしていく神崎の言葉が胸の中で薬のように溶けては心に浸透していくようです。
気息を整え、事なきを得た彼女。神崎の背中を見るたびに信頼の厚さと経験の深さを感じる一方で、冷たい静けさを垣間見える瞬間が……
神崎の過去にいったい何があったのか。
誰にでも見せられない自分がいると、零した些細な言葉。
その心の奥底に何を秘めているのか。
まだ第一話の段階ですが、筆を取らせて頂きました。気になった方はぜひ読んでみてください。