『十年先の私へ』への応援コメント
拝読いたしました。
こういう手紙のタイムカプセルのサービスは本当にあるのでしょうか。実在するのなら、送ってみたいものですね。
あくまで第三者からの目から見れば、主人公は大成功とは言わずとも社会的には成功しているかと思います。起業し、会社を存続するのは多くの人間が挫折することでしょう。
ただ理想との食い違いは年代によってどうしても出てきますね。少なくとも完璧とは程遠い。現実を知り、歳を重ねるということはそういうことなのでしょう。
作者からの返信
二ノ前さん、コメントありがとうございます。
わたしも『手紙』というお題で作品を考えていたときに調べて、初めて知りました。タイムカプセル郵便は日本郵趣協会が実際に運営していて、十年後の自分に手紙を送ることができるそうです。ただし、10通以上からの申し込みになるそうですが……
おっしゃるとおり、第三者から見れば十分に成功している人生でも、過去の自分が思い描いていた理想との隔たりに、複雑な思いを抱くこともあるのかもしれません。
過去の自分の期待に応えることばかり考えず、今の自分が何をしたいのかを大切にしてもよいのではないか。そんなことを考えた作品でした。
丁寧に読んでいただき、ありがとうございました。
『十年先の私へ』への応援コメント
根古野さん、初めまして
しみじみ考えさせられるお話でした。
五歳の自分から始まって、十年ごとの手紙を読み返していくうちに、夢や希望だけでなく、その時々の苦労や後悔まで浮かび上がってくる。
特に面白かったのは、十五歳の自分ならがっかりするかもしれない四十五歳の現状が、三十五歳の自分にとっては、必死になって手に入れようとしていた未来だったというところです。
同じ人生なのに、どの時点から眺めるかで成功も失敗も変わってしまうんですね。
そして「過去の自分という上司が四人もいる」には笑ってしまいました(笑)。
しかも、この上司たち、勝手に期待するばかりで責任は取ってくれない!
なるほど、過去の自分からの期待も、時にはずいぶん厄介なものですね。
それと、高校時代の友人との関係も好きでした。
一緒に夢を追いかけた相手だからこそ、相手の成功を素直に喜べなくなってしまう。でも、年月を経て、また昔のように笑い合えるようになる。
嫉妬が完全になくなったわけではないというところも、実に人間らしいと思いました。
そして最後に効いてくる、五歳の自分の「まいにちあそんでいますか?」という質問。
社長になることは実現したのに、そもそも何のために社長になりたかったのかを、四十年も経って思い出すんですね。
何よりよかったのは、そこで人生について立派な結論を出すだけで終わらないところです。
ちゃんと友人に連絡して、予定表に「休み」と書き込む。
未来の自分に期待するばかりだった主人公が、今の自分でできることを一つ始める。この結末がとても好きでした。
十年先の自分へ手紙を書くお話なのに、読み終えると、むしろ今日をどう過ごそうかと考えたくなります。
素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
フミオ オーガスタさん、初めまして。
コメントに加えて、素敵なレビューまで書いていただき、ありがとうございます。
過去の自分という上司たち、確かに期待するばかりで誰も責任を取ってくれませんね(笑)
過去の理想にとらわれず、今の自分が何をしたいのかを大切にする。そんな思いを込めた作品なので、「今日をどう過ごそうかと考えたくなる」と言っていただけたのが、とても嬉しいです。
深く丁寧に読み取ってくださり、感無量です。本当にありがとうございました。