第9話まで拝読しました。入学式で聞いた声に惹かれた瞬と、少しずつ聴力を失っていく紡。近づきたい気持ちに、相手を傷つける怖さが重なる恋物語です。印象に残ったのは、藍色の交換日記と、不器用に練習する指文字。声で話すことが難しくなっても、どうにか気持ちを届けようとする場面が好きでした。相手を大切に思うあまり、素直になれない二人がもどかしい。そのぶん、本音が届く瞬間にはほっとします。二人の行く末を見守りたくなる作品です。