有能なロボットと、ご主人さまの対話劇。
自分が「道具」と呼ばれたことが気に入らず
反論を試みるロボット。
話しているうちに主人も機械だと言い出す。
まず、会話のテンポとちょうどいい言葉選び。
物理も機械も苦手な私でも、するする読めた。
そして、いつの間にかすり替わる論点。
「自分は道具か機械か」を論じていたのに、
いつの間にか
「主人は機械か人間か」が争点になる。
機械工学のはずが哲学へ。
最後は本当に役に立っているのは何なのか
有益、無益とは何かまで考えさせられます。
自分もひょっとしたら、
世の中に生かされている
人ならざる何かなのかもしれない。
そんな考えがちらつく珠玉の一編です。