精神防御
活呑(カツノン)
精神防御
12歳で神より授かった天恵は「精神防御」だった。
その夜。
前世の記憶なのか、なんなのか、大量の記憶を持った何かが僕の心を浸食してきた。
「これが転生先のわが体か……なんと脆弱な。まずは周りのレベルを確認せねばな」
僕の意識と平行して、そんな事を考えている奴がいた。
天恵が盾の形をして、光輝いた。
僕の思考に飛び込んできた何かは、どんどん追い詰められているようだった。
それは、おとぎ話にきくような凄まじい魔法を連発したけど、それでも盾は砕けない。
どんどん「それ」を押しつぶしていく。
「そんな、儂は大賢者なのだ。この世界で我が魔法を完成させねばならんのだ……」
盾は勢いを弱めない。無慈悲にそれを押しつぶす。
断末魔の悲鳴をあげて、それは消えていった。
翌朝、僕は汗だくだった。変な夢を見た気がする。
母さんの声が聞こえる。
また、いつもの毎日がはじまるんだ。
精神防御 活呑(カツノン) @UtuNarou
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