妹の彼氏を追い詰める姉の仕置きは、幽霊たちの登場によって痛快な制裁劇として進む。名前を挙げられた女性たちに似た幽霊を利用する仕掛けも、姉の周到さを際立たせる。だが、真に印象的なのは結末だ。妹を慰める姉は、幸が「もう男なんていらない」と口にすると、心の中で「計画通り」とつぶやく。彼氏を排除して妹を守る姉の行動は、妹が男性を必要としなくなることを喜ぶ本音によって、不穏な意味を帯びる。妹への愛情なのか、自分の望む関係に留めたい執着なのか。痛快な制裁の後に、姉の思惑を考えさせる短編だ。