妊娠した胎は全てのクソったれに対する憎しみの瘤だった。主人公はそれを殴る殴る、だが堕せなかった。汚い下水道に流されて悟る。あぁ、こいつらは殺さなければ、自分が死んだままなのだと。生々しい憎悪とおぞましいオスどもの精液のにおい立ちこめるリアルな汚物描写によって一気読みは不可避だった。
WEB小説の存在意義そのものを感じる。埋もれなかったこと、それ自体が僥倖。例え2026年現在の価値観や評価軸とは乖離していたとしても、これは呪縛のように層の底から鈍い光を放ち続けるのであろう。
かなり好みの内容でした!幻覚にとらわれてたのか現実だったのか分からない感じが良いですね!
乙女、女性、メスの動物。男性、オスの動物との違い。子宮があり、妊娠します。人間も所詮、単なる動物です。生殖行為をします。恋だの愛だの、もっともらしい理由づけに酔いながら。最後は欲の赴くままに。主人公の乙女。その周囲の人間動物たちの、迷走、奔走、逆走する生殖行為。その行き着く先は。心地よい露悪感、疾走感、個人的には爽快感。「ザ・生殖ホラー」。読後そんな言葉が浮かび、ホラー好きな脳味噌が沸騰しました。
一応言うと、褒め言葉です。人間の汚い部分を淡々と綴って恐怖や苦痛と戦って、自分はとても好きでした。大分グロい作品の割にサクサク読めたのが不思議です。良い作品をありがとうございました。
いやあ、ここにも、もの凄い奇才が、いた。この物語を、もし、想像力や空想力だけで、書かれたかと思うと、心底、驚愕の言葉しかない。私は、相当に歳なので、ソロソロ、人生最後の作品の執筆作業に没入しているけど。しかし、この物語と比較すると、遥かに、劣るのが、実感出来るのです。もう一度、今書いている、小説を書き直さないといけない。シッカし、次ぎ次と、奇才や天才が、現れて来るなあ。それにしても、この物語は、確かに、もの凄い。それだけは、確信を持って言えます。