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  • これはもう、人間の愚かさを痛烈に突いた「傑作」だと私は受け止めました。芸術といっても良いかもしれません。

    冒頭からはまるで童話のような愛らしい人形劇。しかし、その幕の裏側に潜んでいるのは、人間の心の恐ろしさです。

    昨日まで笑い合っていた仲間が、時代の空気ひとつで敵に変わる。灰色の猫が悪者に仕立て上げられ、観客たちが正義を信じて破壊に走る姿は、あまりにも痛烈です。そして、それは私たちのすぐ隣にあるような気がしてならないのです。

    中でも印象的なのは、悲劇を目の当たりにしても笑顔のままの少年人形。これが、本当に悲しい。その無垢な表情が、かえって人間社会の残酷さを浮き彫りにします。

    戦争とは、誰かを敵と決めつけ、その声に耳を塞いだとき、すでに始まっているのかもしれません。可愛らしさの中に忍ばせた鋭い風刺。そして、すべてを失ったあとに残される、小さな希望。

    読み終えたあと、あの人形の笑顔が、いつまでも心に引っかかる。そんな、静かな余韻と深い問いを残す作品です。

    また、素晴らしい作品に出会ってしまいました。

    作者からの返信

    いつも温かいコメントをくださり、誠にありがとうございます。

    私は、アンデルセンやジェームズ・バリの童話がとても好きなのですが、
    本作はそうした純粋な子供の世界というよりも、まったく大人の寓話的な作品になってしまったなと思っております。

    少し調べ物はして、大体ワイマール時代~WWIIあたりのドイツの人形劇師をモチーフにして作ってみたのですが、
    原曲はおそらくおもちゃ箱の中のゼンマイ人形ですので、ちょっと原曲からも逸脱してしまっております。

    私は恥ずかしいことに、あまり投票にも行けていない人間なのですが、
    今回は少しばかり世の中風刺的な作品を書いてしまいました。

    「悲劇を目の当たりにしても笑顔のままの少年人形」というのは、
    無力さと残酷さの暗喩的なところを意図して組み入れましたので、汲み取っていただけて嬉しいです。

    もったいないお言葉をいただき、恐縮するばかりですが、
    いただいたコメントを励みに、またマイペースに投稿させていただきたいと思いますm(_ _)m