読み始めて数行、引き込まれてしまった。
科学が発達して今でこそ。頭が痛くなったら頭痛薬。
お腹が痛くなったら整腸薬。
その他の部位が痛い時はロキソニンと、便利な時代になったもんである。
ただ、心に効くロキソニンだけは一向に現れない。
和らげる薬ならある。だが、心に受けた傷はぶり返すのだ。
何年も。何十年も。
心に残った、嫉妬や不安、悲しみを、洗い流してくれる機械はないだろうか。
どうやらこちらの世界線にはあるようだ。
お母さんが買ったという、『福の神』(福と服をかけてるのか。今気がついた)
一度ツマミを回せば、不安も、悲しみも、怒りも、綺麗さっぱり洗い流してくれる。
そんな夢みたいな機械。
「体に負う傷に比べれば、心の傷なんてノーダメだろ」とかいう人間が未だにいる。
しかし、それで仕事に行かれなくなってしまう人間もいれば、
体臭まで変わってしまう人間もいるから、やはりあるのだ。心の傷は。
病んでいる現代。どこのどいつも不安な要素を持っていて、心に疾患がない人間なんていないのではないだろうかとすら感じる。
そんな現代を救うかもしれない機械の物語。
是非、ご一読を。