世の中に便利さが増えて物事が楽になるかたわらで、人の手が、自分の力が要らなくなることの恐怖心があります。
家電は生活に直結するだけでなく、必要とされる理由や事情に深く関わるものです。
だからこそ、「手が濡れているからビリっときそうで怖い」というセリフに、その人なりの意思の重みと、どこかアンニュイな気持ちが感じられのだと思います。
なんとなく嫌いだったものがあり得ないくらい好きになってしまうこと。
ビリっときそうな感覚とビビッとくる感覚。
どちらも電気で表される感覚は、興味の範疇へとしびれるような信号を飛ばします。
電流が心を駆け抜けるように、ふとした僅かなきっかけで、生活に便利さが溶け込んでいくのだと思いました。
キッチン家電嫌いな妻が退院明けに直面する、便利さとの出会いはいかに。