エモーショナルな作品には定評がある作者の
恋愛短編。これは近未来に於ける
異類婚姻譚 であり背景には様々な含蓄や
警鐘、そして理想が散りばめられている。
きっと我々は尊敬し賛美するだろう。
昨今の、人工知能の爆発的な汎用化。
それは決して遠くない未来 不気味の谷 を
超えるのかも知れない。
そしてその時に、機械とヒトとの間には
如何なる境界線が引かれるのだろうか。
ヒトは、心を持つが故に人である。
ならば、心を持つ機械は…何者なのか?
定理の捩れはもう既に、誰もが気付く所と
なっている。
何ら思考する事なく指示に従順なヒトが
溢れる大手企業や官公庁は現実だ。ならば
良心に伴い思考する機械も、決してないとは
言い切れない。
線を引く事が、天文学的に難しくなる未来。
では、何を基軸とすれば良いのか。
本作を始め、作者の小説にはそのヒントが
常に示されている。
何を 信じる のか。
知的思考が可能であれば、自ずと答えは
目の前にあり、その先には屹度
正解 があるだろう。