くだらない法律だからこそ、その境界を真剣に考え始めると妙におかしい。どの話も一番強いおもしろさが比較的前半にあり、そこから、その法律が実際に存在したら社会のあちこちで何が起こるのかを、じっくり広げていく構成になっていました。おそらく、一つの馬鹿馬鹿しい法律を思いついたところで終わらせず、それを社会全体で徹底的に運用してみるところまで含めて、この連作の狙いなのだと思います。個人的には、法律そのものと最初の実例が出てくるあたりが特に好みでした。