もはやホラー展開に! と、読み進めるごとにゾワゾワとしつつも頬が緩んできます。
主人公である女神・ミネストレーリは「ざまぁ展開」をこよなく愛する。
そして「物語」を作る要領で、実際にざまぁ展開としての「婚約破棄・追放」からの「ざまぁ」に繋がるような『運命』ばかりを紡いでしまっていた。
そんな風に「偏った物語構築」を行い続けた結果、彼女の身には恐るべき事態が。
エドワードと名付けられ、「婚約破棄を言い渡しては最後に酷い目に遭うポジション」になっていた人物。
彼は何度も何度も悪役を演じては「ざまぁ」される状況を繰り返していたため、やがて「魂」が定着することになってしまう。
本来ならば一回物語が終わるごとに「リセット」されるはず。でも、毎回似たようなキャラになっていたため、「人格」が魂にこびりついてしまったような状態に。
……これはたしかに、「あるある」かもしれない。
植物だって「同じ作物」ばかりを同じ場所で育てていたら、土に癖がつきすぎて「連作障害」が起こる。
そんな魂の連作障害とでもいうべき事態が発生し、ミネスは「虚構が現実を侵食する」ような恐怖を経験することに。
神はどこまで万能でいられるか。作中人物からの「異常な愛情」を向けられた時、作者に出来ることは一体何か。
やはり、どんなに好みの展開だとしても、「ワンパターン」はやり過ぎ危険! 読者に飽きられるだけならまだしも、もっと怖いことが起こってしまうかもしれないから……。