複合機。
会社にあれば、誰もが当たり前のように使う機械です。
紙を入れて、ボタンを押して、印刷する。
仕事を支えてくれる、とても便利な機械。
時々詰まって、ちょっとイラッとするくらい。
――本来、それだけのもの。
なのにこの作品を読んだあとでは、
その「いつもの機械」が、少し違って見えてしまう。
舞台は、ごく普通の職場。
起きていることも、最初は「ああ、あるある」と思えるほど日常的です。
だからこそ怖い。
見慣れた仕事風景の中へ、ほんの少しだけ“おかしなもの”が入り込んだ瞬間、
いつもの日常が、するりとホラーへ変わっていく。
しかも事務仕事をしたことがある人なら、
思わず頷いてしまうような描写が妙に生々しい。
私も仕事で複合機を使うので、
読後に「明日も使うんだけど……」と思ってしまいました(笑)
笑えるほど身近なのに、
気づけば笑えなくなっている。
一話完結。
短い。
それなのに読後、私は複合機を見る目が少し変わりました。
さて。
次にあなたが、その機械の前に立ったとき――
いつも通り、何も考えずに使えるでしょうか。
ぜひ、この『日常のすぐ隣にある恐怖』を覗いてみてください👻