第一話を読みました。面白かったのでレビューを書かせてもらいます。
異世界召喚ものの定番と思わせて、最初から「言葉が通じない」という問題を持ってくるのが面白かったです。蓮が大聖堂に召喚され、勇者や聖女、賢者、剣聖として歓迎される展開は王道なのに、蓮が最初に心配しているのが「大学の講義に遅れる」というところに、普通の大学生らしさが出ていて笑ってしまいました。
特に興味深かったのが、《異界言語理解》の加護の仕組みです。この世界の人間とは自由に会話できるのに、同じ地球から召喚されたクレール、シポ、アウリとは言葉が通じない。異世界の言葉なら翻訳できるのに、地球人同士では翻訳されないという設定が、かなり新鮮に感じました。
しかも四人の出身地も日本、フランス、南部アフリカ、アマゾンとバラバラ。魔王を倒すために集められたのに、そもそも意思疎通ができないという状況は、普通なら頼もしいはずの四人を一気に不安な存在へ変えています。
そして最後の作戦会議が最高でした。「世界を救う四人」が集まったのに、英語すらまともに通じず、結局何も決まらない。この展開のおかげで、壮大な異世界ファンタジーでありながら、どこかコミカルな雰囲気もあります。
ここから四人がどうやって意思疎通をするのか、そして本当に一緒に魔王討伐へ向かえるのかが気になります。言葉の壁そのものが物語の大きな試練になりそうで、続きを読んでみたくなる第一話でした。