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  • パレイドリアへの応援コメント

    美しい人々の宴会。迷い込み、その杯を受け取ってしまうと二度とうつし世には戻れなくなるという妖精郷の物語のような綺麗なのに恐ろしいお話、拝読しました。
    海外の妖精譚には…時折、人間の子供を拐って帰さない話が見受けられます。
    彼の前に現れた少女も異界から戻るすべを失ってしまった迷い子なのでしょうか。
    澄んだ瞳の寂しさが、胸に残ります。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。

    ご明察の通り、「異界のものを口にすると帰れなくなる」という感覚は、ケルトの妖精譚や西洋古典怪奇などでもしばしば見られるものです。私自身、そうした作品から強い影響を受けておりますので、本作は「遠野物語風」としながらも、その根には西洋の妖精譚や怪奇文学の感覚がかなり入り込んでいます。

    少女については、すでに長く異界に囚われていた子なのか、それとも主人公と同じ頃に境界へ迷い込み、そのまま戻れなくなった子なのか、あえて明確にはしていません。

    また、このあたりにはフィリップ・K・ディックみたいな、現実そのものへの認識が揺らいでいく感覚も少し意識しています。すべてがAの幻想だったと言ってしまえば、それだけで説明のつく話でもあります。しかし一方で、単なる夢だったとも言い切れないものをところどころに残すことで、夢と現実の境界そのものが曖昧になっていくような話にしたつもりです。題名がパレイドリアであるのもこれに起因します。

    少女が最後に見せた寂しそうな表情についても、帰りたいけれど帰れないのか、自分だけが残ることを悟ったのか、それともまったく別の意味なのか、そのあたりは読んだ方の想像に委ねたいと思っています。

    ただ作者としては、帰る場所というものが、必ずしも私たちが当然そうだと思っている場所とは限らないのではないか、という少し危うい感覚も、この場面には込めていました。

    「澄んだ瞳の寂しさが胸に残る」と言っていただけたことが、とても嬉しいです。ありがとうございました。