掻いてはいけない。そう思うときに限って、体のあっち、またこっちが痒くなってくる、あの現象。それが生々しく皮膚に迫ってくるこの描写力。読み終えるまで、あなたもきっと、体のどこかを掻いていることでしょう。――と、思ったら、ラストに思いがけない落ちが!それはともかく、どこを掻いても問題のない場所で読まれることをお勧めいたします。
美容院のシャンプーの話。ああ分かる分かる……と思いながら読み進めていくと、終盤で衝撃的な展開に。そしてそれを回収する、見事なラストも非常に後味が良いです。ショートショート好きの方には是非読んでいただきたい、素晴らしい作品です!
シャンプー台で頭を洗っている。「かゆいところ、ないですか」 あるにはあるが、我慢する。 シャンプー中はいろんな事を考える。 脳内ひとり言が止まらない。 そんなシャンプーも終わりに近づく。 そして予想外の事が……。 キレのある短編作品です。