主人公は無頼派、超現実主義的なキャラとして描かれる。その設定が心霊現象と相対しても一切ブレないのがまずは面白い。そして、心霊現象との根比べも素晴らしい描写。これまでの挑戦者は皆、途中でリタイヤしており、どんな末路になるのかも分からない。ただ指を折りカウントダウンをしていくと同時に、明らかに体調を崩していく。それでも主人公のメンタルは崩れず、これは心霊現象が負ける流れか!?という予想する。しかし、カウントダウンゼロで全ての指を折りまさかの「拳」を固めた時点で、読みは大逆転し笑いへと昇華された。まさかの「物理」だった。そしてやられた主人公もタダでは負けない。鼻は折れても、恐怖に心折ることなく経験から学ぶ姿勢を見せられることで、強いカタルシスを感じた。なんか辛い時には読みたくなる栄養剤みたいな作品です。